バミューダトライアングル第7話感想

第7話「だから全部いただくわ」

お騒がせ歌姫チェルとのドタバタ回。突然のゲストキャラ乱入であり一話完結のショートストーリーなのだが、カノンとチェルの似た境遇から二人が出した“答え”が見れる一話であった。

<カノンとチェル>
都会から離れたかった理由は共に自分の居場所を見失ったことであった。
カノンはソナタ達と出会い親友になることで自身のトラウマと向き合い前に進むことができた。
チェルはパーレルにいるマーメイド達から自分が何の為に歌を歌っていたのかを思い出すことができた。
2人ともパーレルの住民達の素直さや温かさに影響を受けている。

カノンがチェルを叱咤したのは、ソナタ達と出会って共に過ごして今に至るまでに感じたドキドキワクワク、友情を育んできた場所を否定されたくなかったからだ。

チェルのご機嫌斜めな態度に対して真っすぐ物言いしたのはカノンだけであった。
カノンはチェルをかつて逃げてばかりの自分と重ねて見たのだろう。チェルの悩みを解決する明確な答えを示したわけではないのだが、カノンは逃げることから立ち直った今の自分を示すことでチェルを諭したように思える。

<チェルの決意>
映写機の不具合で一時映画の上映が中断した際、“歌”を歌うことについて答えを出したものと推測する。自分の歌で誰かを元気にさせる、悲しみを喜びに変えれるような想いを改めて感じた筈である。
映写機が直らなければ、チェルがサプライズで歌を披露しそうな雰囲気であったのだが、映画の歌を聴いてチェルは何を思ったのか? 視聴者の判断に委ねている。

<チェルバージョンのED>
エンディングテーマ曲の「シャボン」がチェルの持ち歌であったことから、作中では披露せずにエンディングを担当する演出がなされている。第7話だけのバージョンになるだろうから貴重な一曲である。

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