サブキャラ回でありミステリアスな一話。
<アバンで主人公達は一切登場しない>
サブキャラ達の日常から始まり台詞がほぼない。黒く淀んだ潮に異変を感じ、コーダの部屋にあるメーターが危険水準に迫る様からなにかしらの災害が起きる前兆を演出している。
<フェルマのカフェ>
常連のアルディと二人でいるシーンが多いのだが、シャンテ、マルトレ、コーダ、フラゼらが一同に集うシーンは初めてである。小さな村なので皆顔見知りで昔から付き合いがあることは推測できるが、美味しいケーキと紅茶でリラックスできる場所なのであろう。
<フィナが出会った少女>
作中で名前が明かされることはなくエンドカードにも少女の名はない。
だがヒントは語られていた。
アルディが少女に話しかけた台詞「大人になったあなたは、きっと遠くの村で小さなお店を開く」で分かった視聴者が多いのではないだろうか。
ラストでフェルマのお店に置かれた耳飾りが決定的であり、アルディはその少女のことをよく知る人物であったことが分かる。
フィナ達は誰も気づいていない様子であったのだが、アルディはフィナ達に誰なのかは伝えていないであろう。
少女が寂しさを抱いたままではなく希望を抱いたことに救われたと信じているに違いない。
キネオーブが少女との不思議な出会いを演出したわけだが、想いを未来に繋げることを教訓としたかったのではないだろうか。
今後、フェルマがカフェで若者達が自分達の未来を語る様を優しく見ていることが、彼女にとってどれだけ幸せなことなのかひと際感慨深くなることであろう。

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