コロナVSタオの勝負。タオの過去が明かされる。タオの閉ざされた心をコロナがどう開いていくのかが見所となる一話であった。
【主な登場人物】7名
コロナ・ティミル タオ・ライカク アイリン・ハーディン クレア・ラグレイト
シュエ・ローゼン リンナ・タンドラ レイ・タンドラ
【解説】
タオに関する伏線がほぼ解消されたと言ってよい。主人公のヴィヴィオやアインハルトらの選抜チームと違い、余り者組の印象を受けるコロナチームであったが、タオとコロナの組み合わせが、二人の成長のための布石であったことに気付かされる。コロナに誘われて突然同行することになったタオであるが、レイ師範がタオを三岩窟に同行させたのは今回の事を期待してのことであったのではないだろうか。
《タオの伏線にまつわる考察まとめ》
◆すごい反射神経(Memory;69「イェン&シュエ!」)◆
タオが尻餅をつきながらも大量の書物を落とさずにいたのだが、かつて武術道場の幼年部で一番強い腕前であったことから身体能力は優れていたのではないだろうか。武術は辞めたものの、日常生活でその能力を発揮していたものと思われる。
◆あの子の事はまだ諦めていませんから(Memory;72「鍛錬課題!」)◆
「心」ルートに向かうリンナに言ったアイリンの台詞。武術の道を諦めたタオが春光拳道場で家事用人をするようになってからも、アイリンは何度もタオを説得していたものと思われる。タオは武術をする資格がないと自分に言い聞かせてきたのだろう。それでもアイリンは諦めていなかった。リンナに伝えた台詞からアイリンの強い想いが感じられる。
◆何か事情があってうちの総師範が預かったんだって(Memory;75「タオ・ライカク」)◆
シュエはタオの「髪」の事やアイリンとの事故の事を知らされてはいなかった。タオは道場に住み込みで修業していたことから、立ち入り禁止処分を受けたことで、住む所がなくなったことになる。伝統武術と縁を切り、親元に帰るという選択肢もあったと思われるが、『問題児』
扱いのタオの事を知ったレイが、春光拳道場でゆっくり考える時間を作るために引き留めたのであろう。
《コロナ対タオ》
操作系魔法同士の対決となる一戦。タオの正気が戻りカウント9で立ち上がったコロナだが、ダウンするまでの試合内容が省略されており、どのような攻防が繰り広げられたのか定かにされていない。だが、二度にわたる攻防でコロナはタオ攻略の糸口を見つけている。
まず、コロナはブランゼルをTact formからwristlet fromに変化させていることから近接戦で押し切ろうとしたものと思われる。その際、どのような攻撃を受けたのかはコロナの状態から推測できる。コロナの両腕、両太股、腹部の服が破けていることから、「憑髪」の攻撃を全身に受けて突き飛ばされたのだ。ヴィヴィオやアインハルトのような近接格闘型の戦い方では「憑髪」の攻撃を防ぎきれないと判断したコロナは、距離をとって「憑髪」の動きを封じる戦法に出たのである。「憑髪」はタオを守るために防御本能で動いているが、タオ自身は無意識状態であるため、防御が手薄になることに気付いたのである。
《アイリンの穿いてない疑惑》
幼年期にアイリンがタオと三度目の手合わせをした時である。アイリンの拳法着はスカート仕様になっておりタイツやレギンスを着用している描写はない。「本気のアイリンは本当に凄くて」のシーンでスカートがめくれているのだが、股間部分の描写が不自然である。もとい、下着らしいものを着用していないように見えるのだ。アイリンの蹴りを避けたタオは股間部が見えた筈だが、果たして穿いていたのか、いなかったのか? リンナやノーヴェに続きアイリンまでも“穿かない派”疑惑が浮かび上がった一コマであった。
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