心ルートがメインです。訳ありの伏線が張られていたタオについて色々と明かされた一話でした。
【登場人物】5名
コロナ・ティミル タオ・ライカク シュエ・ローゼン オットー リンナ・タンドラ
【解説】
登場人物がわずか5人であり、技ルートと力ルートのサブストーリーを省いている。タオに焦点をあてており、重要人物の一人として描かれている。
過去のエピソードで謎多きキャラクターとして伏線が張り巡らされていたタオの秘密が遂に明かされる。タオ自身は「呪い」と言う、自らの髪を武器として扱う「憑髪」の猛威が一同の前で披露されることで、事態の深刻さが伝わって来る展開となっている。
タオの深刻さに比べて、リンナの楽しそうな変装術やコロナの格上の相手との対戦を楽しむ姿勢、リンナが勧める変装を丁重に辞退するオットーの表情などの描写は万事軽妙で、作風が必要以上に重くならないように配慮もされている。
《タオの憑髪》
タオ自身が呪いというだけあって、コロナを圧倒する力を発揮している。だが、タオの目から光が消え、半ば気を失った状態で発動していることからも、意思で制御出来ない発作の様な描かれ方である。「気を失った」と先に書いたが、道教では気が集合することで物質が形成されると考えられていたので、本来の長さよりも伸びて暴れるタオの髪も気が制御出来なくなった末に形成された産物と解釈しても良いのではなかろうか。
タオと対戦するコロナもゴーレムを魔法で創りだして使役する部分では、タオとも相通じる部分があるので、組み合わせの相性もよく練られたものであると分かる。
《コロナの反応》
心ルートの番人がオットーのネクタイを見せて、既に彼女の手中にあることを示したのだが、コロナは“あー…”と察しがついた反応をしている。これは、オットーが捕らわれているのではなくて、オットーが番人に同意したことを意味していると解釈したものと思われる。だから、タオとの試合も意味のあることなのだと理解したのだ。
《成長したコロナの格闘術》
試合開始後の徒手格闘戦で、コロナはカウンター狙いのタオの拳打をフェイントで空振りさせて反撃に出たのだが、全く逆のことがインターミドル予選3回戦で行われていた。アインハルト対コロナの試合である。敗戦から学んだことを実践しているのである。

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