三岩窟での試練が始まります。新キャラのアイリンも参加して、ヴィヴィオ達の課題が示される一話となりました。
【登場人物】16名
高町ヴィヴィオ アインハルト・ストラトス ユミナ・アンクレイヴ コロナ・ティミル リオ・ウェズリー
ミウラ・リナルディ ノーヴェ・ナカジマ ミカヤ・シェベル オットー ディード
リンナ・タンドラ タオ イェン シュエ アイリン・ハーディン クレア
【解説】
《扉絵考察》
コロナだけの扉絵は本話が初めてである。前話の扉絵が『技』チームの四人であったことから、今話の扉絵は『力』チームか、『心』チームのどちらかを描くのでは? と予想されたのだが、これは本話の見所がコロナにあるという藤真氏のメッセージではないだろうか。
また、扉絵が本話の開始頁に描かれている。扉絵の前にアバンストーリーを描かなかったのは、ストーリーを区切らずにコマ割りをしたかった意図があると思われる。扉絵を挟むことによって、読者にストーリーの理解を助ける効果があるのだが、今話の扉絵は、コロナのセットアップ姿が印象に残る構図である。冒頭からコロナが活躍するシーンが描かれており、戦闘中にコロナがセットアップした姿を想起する効果をもたらしている。
《創成戦技の発展技》
コロナの新技「マイストアームヴァンガードシフト」は、ゴーレム創成で両腕部分だけを創り出し、自身の腕と同じように動かす技である。元々「マイストアーム」は、インターミドル3回戦で対戦したアインハルト対策の為に編み出したゴーレム操作の応用技である。魔力を込めた物質からゴーレムを創成するのではなく、自身の腕部にゴーレム創成をして武装するのだ。ノーヴェから身体への負担が大きく危険であることを危惧された技であったのだが、「マイストアームヴァンガードシフト」は、自身の身体を傷つけることのないよう改良しており、右腕でガードしながら左腕で攻撃できる攻守のバランスがとれたゴーレム操作であった。左手から射出された「ロックカノン」は、創成した弾丸を魔力で撃つ射撃魔法で、物理ダメージに魔力ダメージが加わっているものと推測する。液体状ゴーレムは、弾丸を取り込めずに爆発の衝撃で溶解しており、魔法攻撃が有効であることが判明した。また、コロナの操作によっては、拳での拳打も可能であると思われる。創成までの時間がかかる「ゴライアス」と違い、腕部のみの創成であることから、発動時間が短縮できるという利点もある。
《ただの家事用人ではないタオ》
アイリンの一言で、彼女がタオとの間に何かしらの繋がりがある人物であることが明かされる。武術経験のなさそうなタオを三岩窟に同行させたレイもその事情を知る一人であり、Memory;70「秘密の地図」で、妙に考え込む姿からも、タオが “訳あり”な存在であることを仄めかしていた。また、タオについては、Memory;69「イェン&シュエ」にて、ミカヤが“すごい反射神経”と評する場面がある。彼女の持って生まれた才能の一つなのであろう。タオの素性については、リンナから後に説明があるとのことなので、次話以降に伏線が回収されるものと思われる。
《リンナのメイク術》
両手いっぱいに化粧道具を取り出したリンナ。手にしていたのは、化粧ブラシ(ヘアブラシ・アイシャドウブラシ・チークブラシ)・リップグロス・マスカラ・チーク・ファンデーション・アイシャドウ・アイラッシュカーラー等であった。メイク完了後の顔は、カツラを被って口紅を塗っていることは分かるのだが、メイクで目元や頬がどう変化したのかが白黒では判り辛い。
さらに、着替え(なぜかサイズぴったり)と髪飾りも準備しており、用意周到であった。リンナはノーヴェを一目見ただけで彼女の美貌に気付いたのである。

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