こんな事態が起きることをカルラやトウカは予測して内偵をしていたのだろうか?
トゥスクルに侵攻したデコポンポ、ムネチカ、ライコウ達がどのような戦を仕掛けたかは描かれていなかったが、相手となったトゥスクルの将はおそらくベナウィとクロウではないかと。前作の主人公であるハクオロと共に戦った二人の強さは半端ないですからね。
侵攻するからには、相手よりも上の戦力で攻め込まなくてはならない。トゥスクルよりも多い軍勢を率いていたはずであるから、十分な兵糧も必要であったはず。かつて、ハクオロはわざと砦を落とさせて中に兵士と兵糧を持込ませて、砦ごと爆破するという作戦を立てたことがった。その後、支援部隊を奇襲して敵を退ける戦法をベナウィは知っているはずである。
そして、ハクの運命の輪がまわりだす……。
ヤマトのトゥスクル攻めに加担することは、クオンの祖国を滅ぼすことにも成りかねない。
それでも、オシュトルの頼みを引き受けたのは、彼の友情に報いるためであったように思う。帝の真意をハクが知っていれば、トゥスクルを手に入れようとすることが理解できると思うのだが、帝が自分の兄弟であることを知ったにも関わらず、帝に考えを改めさせようとはしていない。戦を止めるよう帝を説得するのが誰も犠牲者が出ない最善の策だと思うのだが……。そして、交渉役にハクを抜擢すれば、クオンと一緒にトゥスクルへ向かう筋書きもできたのはないかと予測してみたり……。
悩んだクオンが、ハクの本音を聞いて、一緒にトゥスクルに行く決意をした。ラストの笑顔は、ハクを信じているクオンの素直は気持ちなのではないでしょうか。

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