魔法少女リリカルなのはViVid第67話「バーニング・ドライブ」

サイネリアの聖羅夢です。
インターミドル勝ち残り組の準決勝戦です! そして、新章へのプロローグも兼ねた一話でした。
それでは第67話の考察・批評・解説コーナーはじまります。

【登場人物】23名
高町ヴィヴィオ アインハルト・ストラトス ユミナ・アンクレイヴ コロナ・ティミル リオ・ウェズリー
高町なのは フェイト・T・ハラオウン
ミウラ・リナルディ ルーテシア・アルピーノ 八神はやて ヴィータ ザフィーラ
ノーヴェ・ナカジマ 
スバル・ナカジマ ディエチ・ナカジマ イクス
ミカヤ・シェベル ヴィクトーリア・ダールグリュン ハリー・トライベッカ ジークリンデ・エレミア
エリー・スタウト リンナ・タンドラ レイ・タンドラ


【解説】
衣替えをして新たな学校生活が始まるヴィヴィオとアインハルト、ヴィクトーリア、ジークリンデ、ハリー、ミウラ、ルーテシアらのインターミドル勝ち残り組の準決勝試合。そして、ルーフェン紀行編のプロローグで幕を閉じる三幕構成で描かれている。幕ごとに主役キャラの視点になる為、映画等のモデルとされる三幕構成のモデルとは異なるのだが、主役を含む10名以上のキャラを立たせる為に場面ごとの切り替えをテンポ良く描き分けているのが特徴である。三幕構成(設定、対立、解決)を元にした都築真紀氏の原作と巧みな漫画構成力の藤真拓哉氏のコンビが持ち味を発揮している。

《扉絵考察》
Memory;64「スクールライフ」の扉絵が、ヴィヴィオとクリスの夏服での登校シーンであるのに対して、本話は秋服に着替えるヴィヴィオと着替えの手伝いをするクリスを描いている。単行本13巻で夏から秋に季節代わりしているのだ。ViVidの時系列では、ヴィヴィオとアインハルトが初めて出会ったのが新暦79年春であることから、ようやく半年が経った頃なのである。また、今までヴィヴィオが着替えをしている扉絵が描かれたのは、Memory;01「セイクリッド・ハート」とMemory;11「サプライズ・アタック」の二話だけであった。共に際どいものの下着が見えないように着替えているのだが、本話では肌蹴て下着が見えている。ヴィヴィオの仕草からは、今から着替えて登校しようとしているのか、帰宅して着替えようとしているのか定かではないのだが、登校前の着替えだとすると、ボタンをしないままスカートを穿こうとしていることになる。帰宅後の着替えだとすると、スカートを脱いでからシャツのボタンを外すのが一般的だが、第二ボタンだけ締めてスカートを下ろすのは不自然である。肌蹴た制服姿のヴィヴィオという読者サービス用の扉絵と考えるのが妥当かもしれない(苦笑)。

《インターミドル準決勝考察》
<ヴィクトーリア>
ヴィクトーリアの準決勝の対戦相手であるが、ダメージを受けていることから、試合開始に先制攻撃を仕掛けて魔法がヒットしたと推測する。その後、反撃に転じて魔力付与槍撃をヒットさせたものと思われる。ヴィクトーリアは僅か一撃で10000以上のダメージを与えたことになる。恐るべき攻撃力である。
<ハリー>
全身に被弾したハリーの姿から、準決勝の対戦相手は格闘系ではなく射撃系の魔法でハリーを攻撃していたものと思われる。ハリーは今回の試合でも魔力を防御に回さずに試合をしていたのだろう。クラッシュエミュレートによるダメージも負っていたと推測されるが、砲撃魔法で押し切ったものと推測する。対戦相手のバリアジャケットが中破状態になり臀部のアンダーが見えているのだが、これはお約束というべきか(笑)。
<ルーテシア>
本来ならば、対戦相手はファビアであったのだが、窃視・盗聴魔法の使用と無限書庫襲撃事件の主犯であることからおそらく保護観察中であると思われる。クロゼルグの血脈に課せられた使命への呪縛が解かれた事で、インターミドルで対戦する必要がなくなったことも出場辞退の理由ではないだろうか。対戦相手が描かれていないが、ソニック系や射撃系の魔法を使用して攻め続けたに違いない。
<ジークリンデ>
KOするのに2Rかかったことから、序盤は対戦相手の様子見で間合いを掴み2R目で勝負をかけたものと思われる。累計被が3桁だけなのは、打撃系の技は威力を受け流せることから、射撃系の魔法、もしくは近接戦での小技でダメージを負ったものと推測する。
<ミウラ>
本話のメインとなったのが、ミウラ対エリーの準決勝戦である。タイトルの「バーニング・ドライブ」は、スターセイバーの「Rocket mode」から、ロケット弾の装置が起動して点火した状態を表している。インファイターVSシューターの対戦となった試合であるが、エリーが使用している射撃魔法は、なのはママが得意とする「アクセルシューター」と同属の魔法であると思われる。ミウラの踏み込むタイミングを計って魔弾のスピードを調整しながら、常に間合いをとる戦法であった。最終ラウンドでラストチャンスをモノにしたミウラだが、 “わざと”強烈な一撃を受けてエリーに勝利を確信させたのではないだろうか。アインハルトとユミナは、ミウラが防御姿勢のまま動かない事に疑問を感じていたのだが、それは、エリーがトドメの魔弾を放つタイミングをミウラが狙っていたからだとすれば納得がいく。

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