サイネリアの聖羅夢です。
エレミアの手記編での伏線となるヴィヴィオとアインハルトの練習試合が新章の幕開けとなります。
インタ-ミドルとは違った真剣勝負の行方は……
それでは第58話の考察・批評・解説コーナーはじまります。
タイトルMemory;58☆「四度目」
【登場人物】13名
高町ヴィヴィオ 高町なのは アインハルト・ストラトス
ディエチ・ナカジマ ノーヴェ・ナカジマ コロナ・ティミル リオ・ウェズリー
ジークリンデ・エレミア ヴィクトーリア・ダールグリュン シャンテ・アピニオン
ルーテシア・アルピーノ セイン ファビア・クロゼルグ
<扉絵考察>
描かれているのは、ヴィヴィオ・アインハルト・オリヴィエ・クラウス達である。故人と今を生きる子孫を描くことにとって、過去、今、そして未来を示した構図にしている。
ヴィヴィオがアインハルトの手を取り、先へ進もうとしていることから、この先にある未来に向かっていることが分かるのである。
<ジークリンデとシャンテの類似点>
ジークリンデは仲良しの相手を愛称で呼んでいる。
シャンテはというと……
ジークリンデを“チャンピオン”(インターミドル世界大会チャンピオンだから)
ヴィクトーリアを“お嬢様”(お嬢様然とした姿をしているから)
ノーヴェを“コーチ”(チームナカジマのコーチだから)
コロナとリオを“チームの子たち”(チームナカジマのチームだから)
ルーテシアを“ルルっち”(ヴィヴィオがこの愛称で呼んでいるから)
このように、本名で呼んでいないのである。
ちなみに、ジークリンデはシャンテのことをまだ呼んでいない。まだ仲の良い間柄ではないのかもしれない……
<ジークリンデがファビアを懐柔!?>
ジークリンデのハンドバックの中に入っていたのは……チョコポップコーンだった!
ヴィヴィオとアインハルトの試合観戦中に食べるつもりだったのだ。
Memory;22「トップファイター」で選考会を観戦している時に食べていたのも、ポップコーンであった。同じ柄の容器であることから、同メーカーの物なのだろう。ジークリンデのお気に入りであることが分かる。そして、このチョコポップコーンをファビアにあげたところ、ファビアが美味しそうに食べているのである! これまでジャンクフードを食べる機会がなかったのかもしれないが、ジークリンデとファビアの距離が縮まったことは確かである。
<気持ちの差>
タイトルの「四度目」とは、ヴィヴィオがアインハルトと対戦した数を意味している。四度目の試合となるのだ。
アインハルトはヴィヴィオからのメールで、”練習試合をしましょう”と誘われて承諾したものと思われるが、
アインハルトは“軽い練習試合”で、日頃の練習の延長線にある訓練のようなものと受け取ったのだろう。
前日は、普段の特訓メニューをこなしただけで、対ヴィヴィオ戦の対策を練っていたわけではなかった。
対するヴィヴィオは、前日なのはママとの特訓で新必殺技の練習をしており、アインハルトに勝つ為の準備を万端にして試合に臨んでいる。
二人にとって試合をすることの意味が全然違っている。その差が試合開始に表れたのだ。
<ヴィヴィオのバリアジャケット>
ヴィヴィオの決意を表している。“聖王ヴィヴィオ”として覚醒した際のジャケット色にしたのである。
Memory;01「セイクリッド・ハート」で、大人モードに変身した際にフェイトが腰を抜かすほど驚いていた。「JS事件」の記憶が新しいだけに、聖王モードに戻ることを危惧したものと思われるが、なのはのバリアジャケットの色を取り入れたデザインに変更している。なのは強さに憧れる想いを反映したものと思われる。聖王モードとの違いが明確になっていたのである。
あえて聖王モード時の色にしたのは、意味があってのことである。ヴィヴィオがどんな想いで試合をするのか、アインハルトに何を伝えようとしたいのか、試合の中で明らかになっていくことだろう。

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