無限書庫探索から一夜明けての物語。ヴィヴィオがある決意を固めます!
それでは第57話の考察・批評・解説コーナーはじまります。
タイトルMemory;57☆「明日のために」
【登場人物】9名
高町ヴィヴィオ 高町なのは アインハルト・ストラトス
ディエチ・ナカジマ ウェンディ・ナカジマ スバル・ナカジマ
ルーテシア・アルピーノ セイン シャンテ・アピニオン
登場人物の数が減っている。インターミドル組が抜けたことが影響していると思われる。ヴィヴィオサイドとアインハルトサイドを描いた一話であり、ヴィヴィオからアインハルトへ伝えたい想いの強さと、ヴィヴィオに対して困惑気味なアインハルトが対照的である。
<扉絵考察>
ヴィヴィオ、アインハルト、なのはの三人が描かれている。藤真さんのコメントで“明日に向かって再び歩き始める2人とそれを見守る なのはを描かせて頂きました”とあることから、なのははあくまでも保護者という位置づけである。
ヴィヴィオが前を向いているのに対しアインハルトは横向きであるのは、前に向かって歩んでいるヴィヴィオと立ち止まっているアインハルトを示唆しており、ヴィヴィオの真っ直ぐさが表れている。
<アインハルトの叶わぬ夢>
アインハルトの目的は覇王流の強さを証明する事であった。ノーヴェと出会い、公式試合で強さを証明する道を選択。アスリートとしてはまだまだ実力不足であったことを知る。アインハルトが求める強さとは、過去に失った大切な人(オリヴィエ)を守り抜くと誓える強さであり、自身が納得するまでは到達しない。
アインハルトが追い求めている先にいるのは故人であり、今を生きる者ではない。だからヴィヴィオは“形のない夢”という表現をしているのだ。アインハルトと初めて会ったルーテシアもアインハルトのことを理解していたわけだが、アインハルトにインターミドルの大会を知らせて参加をすすめたのはルーテシアであったことからも、新たな目標をみつけて欲しいとする意図があってのことであったことが分かる。
<親子のキャッチボール>
父と息子が公園や広場などでボールを投げあう光景を例えにしたレイジングハート。内容は魔法による格闘戦練習であるのだが、親子の触れ合いとして微笑ましいと理解する辺り、長年なのはのパートナーとして傍にいただけのことはある。レイジングハートがクリスにアドバイスするのも先輩としての貫禄を感じさせる。
<放心のアインハルト>
AM7:45に海辺をランニングしていたアインハルト。AM8:30にディエチらがアインハルト宅を訪れた時にシャワーをあびていたアインハルトであったが、呼び出し音で我に戻った様子であった。本来であれば、約束の時間までにシャワーをすませ着替えて出迎える準備をしていたはずなのだが、アインハルトはシャワーを浴びながら心ここにあらずといった様子で時間が経過していることにも気づかなかったものと思われる。昨日のことで、アインハルトはまだ心の整理ができていないのだ。
<ヴィヴィオの優しさの理由は?>
ヴィヴィオが優しく接しているのがなぜか理解できていないアインハルト。ディエチ、ウェンディ、スバルらの驚きの顔から、皆がその理由を理解していることが分かる。アインハルトは、ヴィヴィオが自分をどうゆう風に自分を見ているのはまだ分かっていないのだ。
<ヴィヴィオ対アインハルト>
ただの練習試合だと解釈しているアインハルトに対し、ヴィヴィオは完全試合モードで挑み勝つ為の特訓をしている。気合の差ではヴィヴィオが上回っており、この差が試合でどう影響するのか? ヴィヴィオは試合に勝つ事でアインハルトに何を伝えたいのか? ヴィヴィオとアインハルトの友情物語が始まろうとしている。

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