それでは第52話の考察・批評・解説コーナーはじまります。
タイトルMemory;52☆「エレミアの手記」
【登場人物】22名
アインハルト・ストラトス ジークリンデ・エレミア 高町ヴィヴィオ
コロナ・ティミル ヴィクトーリア・ダールグリュン
リオ・ウェズリー ミカヤ・シェベル ミウラ・リナルディ
ハリー・トライベッカ リンダ ルカ ミア エルス・タスミン
ルーテシア・アルピーノ ファビア・クロゼルグ
八神はやて リインフォースII ノーヴェ オットー ディード
オリヴィエ・ゼーゲブレヒト ヴィルフレッド・エレミア
ファビア襲撃事件が一件落着し、エレミヤの手記に記された過去が明かされていく。
また、先祖から受け継いだ末裔達が今をどう生きていくのかをテーマにしており、過去と向き合うことの意味を描いている。
受け継がれし者達
ヴィヴィオ………聖王の器
アインハルト……覇王の記憶
ジークリンデ……エレミヤの戦闘経験
ファビア…………オリヴィエ、クラウス、エレミヤへの復讐
ヴィヴィオはゆりかごと共に命を落としたオリヴィエの過去を知る覚悟を決める。
ファビアは、先祖から課せられた復讐の使命を全うできなかったのだが、はやてやルーテシアらから先祖の記憶に縛られない生き方を選択する未来を示されたことで、自分を見つめ直すきっかけとなった。
<クロゼルグとの思い出>
ファビアとの出会いで新たな覇王の記憶が蘇ったアインハルト。ご都合主義設定にもとれるが(笑)、ジークリンデの時と同じく、記憶が蘇るには直接的な繋がりが必要なのかもしれない。ヴィヴィオと出会ったことでオリヴィエとの楽しかった記憶を思い出したのもその為であろう。
Memory;51で、アインハルトの脳裏に浮かんだシーンで、3人と関わりがあることが明かされたのだが、本話ではもう少し掘下げた回想シーンが描かれている。そこで、シュトゥラの森に住む魔女で、クラウスやオリヴィエ達とは遊び仲間のような間柄であることが判明した。
<クロゼルグの血脈達>
先祖の憎しみを晴らすべく暗躍してきたと思われる魔女。だが、インターミドル編の前にアインハルトやジークリンデと接触した様子はなく、クロゼルグ以降のファビアの先祖達については一切不明である。
インターミドルの選考会からヴィヴィオやアインハルトの邪魔をしていた様子もなく、試合で当る組み合わせでもなかった。ファビアがインターミドルに出場した理由が、ヴィヴィオやアインハルトらへの復讐の為であったという目的ではなかったことになる。偶然、インターミドルの大会でアインハルト達を見つけてから動向を監視しだしたのだとするならば、復讐心に捉われたファビアの怒り具合が低く感じてしまうのは気のせいだろうか?
ファビアの代まで復讐できずにいたのだとすると、クロゼルグの一族の歴史が暗闇の中に閉ざされたままで救われない。
<紐解かれる過去>
エレミヤの手記が見つかり、その内容が明かされていく。
ヴィヴィオはオリヴィエの過去を知る覚悟を決めている。悲劇となったオリヴィエの人生だが、クラウスやエレミヤとの絆や大切にしていたものを知ることで、オリヴィエの生き方を理解しようとしている。
オリヴィエはオリヴィエであり、ヴィヴィオはヴィヴィオなのである。
そして、オリヴィエとエレミヤとの出会いから過去編がスタートするのであった。
オリヴィエが武術の達人であることが分かるエピソードであり、彼女の明るい性格が表れている。

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