タイトルMemory;48☆「魔女の小瓶」
【登場人物】14名
アインハルト・ストラトス ジークリンデ・エレミア
高町ヴィヴィオ ミウラ・リナルディ
コロナ・ティミル ヴィクトーリア・ダールグリュン
リオ・ウェズリー ミカヤ・シェベル
ハリー・トライベッカ リンダ ルカ ミア エルス・タスミン
ファビア・クロゼルグ
扉絵はフルカラー。単行本10巻の冒頭になる話数でもあります。
無限書庫編での主要キャラが勢揃いしています。バリアジャケットから私服に衣替えしたこともあり、鮮やかなイラストになっています。ヴィヴィオ&ミウラ、アインハルト&ジークリンデ、コロナ&ヴィクトーリア、リオ&ミカヤ、ハリー&エルスといった探索パートナーとの組み合わせを盛り込んだ構図となっている。気になる点は、ファビアと対になるキャラがルーテシアであり、彼女がファビアの抑止力となるのか注目したいところである。
<ハリー、リンダ、ルカ、ミア&エルス>
探索チームの中では5人と数は一番多いものの、ベルカ文字が理解できるのはエルスだけ。
つまり、ハリーらはめぼしい書籍を探してきてエルスに確認してもらうしかできないことになる。
冒頭でハリーとはぐれたリンダ、ルカ、ミアらの行方だが、漂うメガネやマスクが彼女達の身に何かが起こったことを物語っている。メガネはルカ、マスクはリンダのトレードマークである。長身長髪のミアだけ特徴を示す物がないのだが、衣服の一部が彼女の物になるものと思われる。
<コロナ&ヴィクトーリア>
共にお嬢様品格の2人。コロナがヴィクトーリアの案内役をかってでたのも、人柄に惹かれるところがあったものと思われる。ヴィクトーリアもコロナを好意的に見ており、相性の良さが感じられる。
<リオ&ミカヤ>
検索魔法が使用できるリオがいることで、効率良く探すことができる。
春光拳の道場の娘であるリオと、抜刀術天瞳流第4道場師範代のミカヤの2人は、互いに伝統のある武術の使い手であることから、武術家として通じる者同士でもある。
ミカヤがリオの春光拳に興味をもったのも、武器戦闘だけでなく、射砲撃戦や格闘を取り入れた新スタイルの「魔道武術」の技術が斬新であったからだろう。技術書や秘伝書に興味があるもの、天瞳流だけでなく様々な知識を得ることで自身のスキルアップにつなげたいとする意気込みが感じられる。
<ヴィヴィオ&ミウラ>
共に格闘家であり、インターミドルで対戦した者同士。今までに2人だけで扉絵を飾った話数が第34話と35話あり、ライバルであり友でもある関係が描かれている。
ミウラから見たヴィヴィオの人柄が語られているが、ごくごく普通の家庭で育ってきた自分とは違い、特別な生まれのヴィヴィオを特別視しているように見受けられる。気の合う仲間とまではいかないが、互いに拳を交えて高め合う関係であり続けたい思いが伝わる。「いつかきっとまた―」に続くのは、ヴィヴィオとの再戦に他ならない。ヴィヴィオからの期待に応えるためにも、インターミドルで勝つ! 自分だけの為でもなくチームの為でもない、ライバルからの想いを新たに受け取ったミウラであった。
<アインハルトとジークリンデ>
自身の過去探しを目的とする2人。過去に背負ってきたものや人付き合いの不慣れな性格まで似ている。
本話では、アインハルトとフレンドリーに接したいジークリンデが暴走(笑)。人見知り性格のジークリンデが、親しくなろうとするのはアインハルトが特別な存在だからである。試合で本気を出し合った対戦者とは、仲良く接すことができるというある意味レアな交際法のジークリンデ(苦笑)。アインハルトとは全力を出し合った仲であり、仲良くなれるという思い込みが先走ったのであった。
アインハルトはジークリンデを名前で呼ばず「あなた」なのに対し、ジークリンデはアインハルトのことを「ハルにゃん」と呼んだ。友達感覚なジークリンデの接し方にアインハルトは戸惑うのだが、アインハルトもまた人付き合いが豊富とはいえず、感情表現の中で笑顔を封印している。アインハルトがジークリンデを友達として「ジーク」と呼ぶにはまだ少し時間を要するものと思われる。
《魔女の強襲》
冒頭でのリンダ、ルカ、ミア。中盤でリオ、ミカヤ。終盤ではアインハルト、ジークリンデを襲ったファビア。その手口が序々に判明していく。悪魔アイテムともいうべき水晶体を用いて対象を取り込む。吸収された対象は身体が縮小して「魔女の小瓶」に閉じ込められるのである。
リオとミカヤもアインハルト同様に「魔女の小瓶」に閉じ込められたものと思われる。
ファビアが使用する魔法は、ミッドチルダ式とも古代ベルカ式とも判別できない独特の魔法であり、初見では対処法が分からない筈である。ファビアの魔の手からエレミヤの神髄で脱したジークリンデはさすがというべきか。
無限書庫内でバトル開始!?
ストーリーは魔導師vs魔女の展開になろうとしている。
ファビアが次に狙うのはヴィヴィオ。
聖王・覇王・黒のエレミヤと因縁があるファビアが物語を新たな流れへと導いていくことであろう。

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