美琴ルートとミサカ妹&上条ルートで進行するストーリー。
美琴は一人で解決hしようと躍起ですが、冒頭の夢から、ピンチの時に現れる救世主を求めている願望を抱いていることが分かる。
美琴の施設侵入からハッキング、そして知る真実……だけのストーリーでは物足りない内容であっただろう。
ミサカ妹と上条との物語が織り交ざることで、2人のキャラクター性の理解とこの先に訪れるミサカ妹の運命について、阻止させたいとする感情移入回でもあったのだが、美琴と独立したストーリーであり、黒子達サブキャラも関与しないことで、『とある科学の超電磁砲』らしさのない作品になっているように思える。
予測不可能な上条の行動
ミサカ妹が捨て猫の心配をする気持ちや、上条に対して抱く感情など、実験には関係のないところで興味をもった行動をしている。実験を遂行するだけの存在ではなく感情を持った一人の人間になっているのだ。
当然、上条は一人の女の子としてミサカ妹をみている。
そして、猫に関するやりとりで、不可能とされる壁を崩した結果をミサカ妹に示した。
触れることのできなかった猫に触れただけでなく、抱きかかえることを可能としたのだ。
上条は、ミサカ妹がそうするだろうという行動を見越した扱いをしたにすぎないのだが、ミサカ妹は放り投げた猫をそのまま見過ごすという選択肢を思考しなかった。猫の安全の為にする行為として、自分が受け止めるのが最適であるという判断をさせたのだ。そこに、「猫に触れない体質」であるという要素は考慮されていない。
ミサカ妹は自身でこれまでのデータでは実現できなかった事をやってのけたのだ。
ミサカ妹が必ず猫を受け止めるを信じた上条の思考をミサカ妹は理解し難いであろう。
このささいな行動であるが、不可能を覆すこの行為が、後の活躍に繋がっていくのだと思う。
手詰まり感のある美琴サイドは、この後どうするのか? ピンチを救うヒーローが現るまであと少し?

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