モーレツ宇宙海賊 第４話～オデット二世とクルーを信じて～

「決戦は深夜」

作　　　 画：９（存在感が増すヨット部クルーの面々）
ストーリー：８（ただのお嬢様ヨット部かと思いきや…）
アクション：６（茉莉香を中心に戦いの準備へ！）
萌　　　 え：５（ヨット部部長のジェニーの不敵な笑み）

戦への対策編ともなる本話。挑まれた勝負に受けて立つ決意を固めた茉莉香ですが、宇宙船は１人で戦うものではなく、仲間と共に戦い危険を共にすること。茉莉香の独断行動でできるものではないのです。
ただの一学生の立場であった茉莉香を主役に抜擢し、船の舵をとられたのが部長のジェニー。
海賊船船長候補となった事情を承知しており、茉莉香に振りかかる問題解決に協力しようとしています。

トランスポンダーの解説を作中でした上で、前話の通信妨害事件が伏線となって正体不明の敵から狙われていることを察知していく流れが丁寧に描かれている。ストーリーの進行は遅々としていますが、素人学生が練習船で宇宙船と一戦やろうという決断に至るまでの過程がよく分かりますね。
高周波レーダーでの索敵、幽霊船の正体破りとドンパチだけが宇宙船の戦いではないことを実によく見せております。

悪い奴に狙われた茉莉香を部員一同でやっつける！

単純ですが、ただの学生が宇宙戦をしようとすることに誰も怖さを感じておりません。
平和慣れした一般人がちょっとしたイベント程度に考えているのか、それとも……

茉莉香　“戦略”プラン…隠れた敵の存在を捕捉しつつ、気づいていない振りをする
　　　　　　“戦術”プランは電子攻撃用のデコイを用意し、わざと攻撃される

～状況判断が的確で装備と準備ができていれば何だってできる～
福部長リンの指摘通り、茉莉香の読みが正確ならば勝利できる！　

さらに幽霊船の乗っ取り案やフライトプランの変更（おそらく何らかの奇策となる伏線か？）まで用意する茉莉香…大雑把ではあるけれど、勝利を呼び込む作戦が立てられる人物といえばヤン・ウェンリーを彷彿します（笑）。

海賊船船長としてではなく、ヨット部の為の戦いで勝利をめざす茉莉香がだんだん頼もしく見えてきましたね。
それはチアキも同じことではないでしょうか。まだツンツンしてますが、茉莉香の考えをサポートし補っている。
何だかんだで協力しているのですね。

準備万端で次回いよいよ宇宙戦！　すんなり勝つ程甘くはない現実を知るのでしょうが、茉莉香がどう判断し、解決していくのか、決戦が楽しみです。

（余談）
“モーレツ”のタイトルからチラリズム的なサービスが盛り込まれた美少女SFかと思いきや…お下劣要素は一切ありませんね。それがかえって新鮮であり、ストーリーの楽しさを純粋に楽しむことができます。

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