Fate/Zero 第一話「英霊召喚」～魔術師たちの決意～

作　　　 画：10（透き通るような美しさ・華麗にして繊細・全てが見事）
ストーリー：8（第四次聖杯戦争の流れをまとめたプロローグ）
アクション：6（英霊召喚シーンだけでも燃える！）
萌　　　 え：10（凛と桜…運命を分けた２人が再会できる日は…）

一時間枠でありながら、その長さを感じさせなかった第一話。
それは一人主役ではなく、各々の魔術師と使い魔達を主役扱いとしたエピソードを交じり合わせることで、短編ストーリーを見ている感覚にしていることにある。む

八年前　ドイツ→三年前　イタリア→一年前　日本→現在　ロンドン→第四次聖杯戦争の幕開け
の流れで、魔術師達の人柄・とりまく家族・参戦への策略・動機・決意など、それぞれの立場を描いており、誰もが勝利の為に動き出している様が熱い。

衛宮 切嗣と言峰 綺礼が早くも互いを意識した相手として他者にはない感情を抱いているのだが、作画的に同一人物に見えてしまいう。髪形と声の違いで区別はできるのだが（笑）。厳格なイメージのないウェイバーだけは雰囲気の違いで浮いている感がある。女性キャラも皆、美女ばかりなのはお約束。凛はやっぱり子供の頃から凛であり、将来の姿が目に見えている視聴者は多いことであろう。

桜を救う為に自身の命を犠牲にした戦いを決意した間桐 雁夜は、一般的な主人公クラスで活躍を約束される設定なのだが、本作に合わない気がするのは虚淵玄氏の作風がそうさせる為であろうか（苦笑）。

膨大なスケールのストーリーであり、アニメ化はないと思われてきた作品であるが、2009年1月29日 - 2010年7月1日放送の「Sound Drama Fate/Zero -ラジオマテリアル- 」でパーソナリティを務めていた小山力也さんだけは、番組中アニメ化企画を勝手に進行し、大原さやかや、恒松あゆみが全く信じていなかった経緯があるたけに、アニメ化となった本作品への思い入れも各キャストは深いものがあるといえよう。

Fate／Zero（1）　第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
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虚淵 玄


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