今話のじんたんTシャツロゴは「火山」
これは何を意味するものなのか? 直球表現に変化球を混ぜてきております。
【その1】
夏休みが終わり、初秋の時期にようやく登校したじんたんの感想は“暑い”。この暑いと火山とに関連性をもたせたとしたら、不登校だったじんたんが、めんまに叱咤されて行動に踏み切ったことを意味している。
あなるとの約束を守れなかったじんたんであるが、約束通り登校することに抵抗したいのは思春期の男の子らしい心情でもある。そんな自分を責めて欲しいと思っていたことに、責められて当然のことをしていると自覚をしていることがわかる。“仕方なく学校に”このつぶやきは、自分自身にきっかけが欲しかったから。これまで不登校を続けてきた自身の意志を変えたのではなく、嫌々だけどしてやるよ的な妥協を自分自身にして納得させている。反抗期の裏返しでもある。
【その2】
あなるの友達に、じんたんとあなるの関係を“熱い”仲としてはやし立てられる。
一瞬肯定的に受け止めたじんたんの言葉に真っ赤になるあなる。あなるは友達流されてじんたんを否定してしまった後なだけに、何もフォローできないでいた。じんたんとあだ名で呼ぼうとして宿海と言い直したところに、子供であった頃の関係ではなくなっていることを物語っている。
【その3】
超平和バスターズの秘密基地でのバーベキュー。つるこがめんまの魂を呼ぼうと蝋燭に火をつけながら山道に置いて回る。めんまが道を間違えないように帰ってくるようにとの想い。その“火”を灯した“山”でのエピソードでもあった。
めんまの涙
めんまが家で、自分の遺影を見て死んでいることを自覚した時にも流した涙。そしてじんたんの母の遺影を前に、自身も死んでいることを報告した際に流した涙。超平和バスターズの絆が戻ろうとしたことを感じた際に流した涙。
この事から、“自身の死”と“仲間との絆”が、めんまにとって重要な事だということを示しているように思える。
めんまの存在
故人であるにも係らず、元気な少女として存在させており、じんたんの創り出した未練の存在などではなく、自身の意志を持って存在しているヒロインであることを認識させている。じんたん以外には見えないし感じることのできない存在ではあるけれど、視聴者にはあたかもそこに生きて存在しているように見えさせているのだ。一人お留守番の際に、じんたんとの母との思い出から蒸しパン作りをしてしまうのは、死んでしまった者にはできないことだ。
タイトルの「めんまを探そうの会」はぽっぽの企画したかつての仲間達との再会イベントであった。
彼の行動力がかつての仲間達を一同に集めたといってよい。そしてその起因となったのがめんまの存在だ。
皆、めんまが大好きだったから、くだらないことであっても、気になって放っておけなかったのである。
あなると再び距離をとろうとするじんたんであるが、前話で再び繋がった絆はどうなった?
あなるに嫌われていると思っているからであろう。ツンデレや女心が分からないじんたんには到底理解できないあなるの心。あなるがじんたんの事が好きならば、告白して本当の想いわ打ち明けないと伝わらないであろう。
しかし、つるこに対しては本音で言った。つるこはあなるの本心を打ち明けられて嬉しかったのだろう。
だから、あなるが信じようとするめんまの存在を、つるこも信じようとしたのだ。グループで二人だけの、女同士の友情が戻ったのである。
めんまをみた?
まだまだキャラクターの掘り下げが足りないゆきあつ。彼はじんたんに負けるのが嫌だったのではないだろうか?
じんたんに見えて、自分には見えないのでは、めんまに対する気持ちや想いがじんたんに負けていることになる。
ゆきあつの心はとても弱く、その事を誤魔化し続けて今もいるのではないだろうか?
じんたんの母の死と思い出の蒸しパン。子供時代、皆と過ごした時の思い出がフラッシュバックされて、過去と現在との違い、懐かしむ心を抱かせることで、じんたんの胸のうちの葛藤を描いている。
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