作品タイトルと同タイトルの第11話。そしていわゆる超展開? 竜司の主人公属性ともいうべきか…実はただの人間ではなかったということで、「ドラゴンクライシス」は竜司のことを意味していた。
竜司がロスト・プレシャスであるという裏設定であるが、幼少の時、ローズと出会ったときに何かがあったと推測する。竜司の命を助ける為、ドラゴンの血を竜司に与えたとか? いわゆる特異体質者となったのであろう。
ローズが精神的に情緒不安定となったのは、不完全な“成竜の儀”によるものと、急激な精神面の変化に戸惑い、どうすれば分からなくなった為であるとしても、竜司まで同じように距離をあけてしまっては、磁石の同極のように近づきたくても近づけない力が作用してしまっている。2人の助け舟役として英理子がフォローしているものの、もう公認のカップルとしての付き合い方を教えてあげてみては?
第9話同様、たまたま通りかかったので仕方なく手作り弁当を竜司に食べてもらおうとするアイ…キャラ設定も申し分ないのだが、竜司の心はローズにある状態では道化扱いで実に勿体無い。竜司はローズの気持ちに気づいてるのに他のヒロインの気持ちには気づかずスルーなのはなぜ? と、主人公補正だけでフラグを立てる罪作りな主役である。
実咲「私はずっと竜司君を見てたから…」
ここまで言わせておいて実咲の気持ちに気づかない竜司君…そして、何も相談しなかったのでは実咲が浮かばれない(泣)。実咲は竜司の肩を押したかったはず。竜司が何かを抱えて解決できないでいることが分かっている。最大のライバルであるローズがいなくなり、竜司もあきらめようとしている。それでも、実咲は自分の気持ちよりも竜司の気持ちを優先し、相談役として接したのだ。屋上で竜司に告白しなかったのは、竜司が好きな気持ちと同じくローズも好きだからである。自分が傷つくことになっても竜司の悩みを解決したいと思う実咲の優しさに竜司は実咲への見方を変えて欲しいところである。
もやもや感と苛立ち感で消化不良回でもあったのだが、最終回に繋ぐための伏線回であるならば、最後にすべて解決して欲しいところ。恋愛模様が交錯するなかで、竜司とローズが再び絆を取り戻し、日常に戻る流れかな?
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