サイネリアの聖羅夢です。今回は【魔法少女リリカルなのはtype】にて掲載された特別編の考察・批評・解説です。
タイトル:Memory;ex☆「鉄槌の騎士、想う」
【登場人物】11名
高町なのは ヴィータ 八神はやて シグナム シャマル ザフィーラ リインフォースⅡ アギト ミウラ・リナルディ
フェイト・T・ハラオウン
高町ヴィヴィオ アインハルト・ストラトス コロナ・ティミル リオ・ウェズリー
シャンテ・アピニオン セイン イクス
時期的には第17話の強化合宿編が終わってからで、第2部開始時期であると思われる。鉄槌の騎士ことヴィータの視点で過去から現在に至るまでの回顧録とあわせて描かれており、『魔法少女リリカルなのはA’s』での「闇の書事件」をおさらいしておくと、よりストーリーが理解できる。
【ヴィータから見たなのは】
14年間の付き合いの中で、なのはが少女から母へと変わっているのを実感している。
慣れ合いを嫌うヴィータは、なのはとべったりということはない。心を許すのは主のはやてのみの傾向はA’sから変わっていない。ヴォルケンリッターとして永き戦いの宿命を負っていたヴィータは、当初なのはより精神年齢が上であったこともある。ヴィータ自身に子供から大人への変化がない反面、なのはがヴィヴィオの母親として大人になったことを嬉しく思っているようである。
【はやてとの出会い】
闇の書の守護騎士として生きていた戦乱の時代……その頃のヴィータやシズナム達については、『魔法少女リリカルなのはA’s』サウンドステージ02 第6.5話「いまは遠き夜天の光」のエピソードで補完できる。
はやてがどれだけ優しい主であったのか。初めて知った温もりの中で、主を守る為に奔走し、運命と戦い未来を切り開いていった経緯が改めて描かれており、A’sのTVシリーズの感動に再び浸ることができることであろう。
ヴィータは今を生き、人々の未来を見ることを楽しく思っているのだ。
【可愛いヴィータ】
“なのはにお姫様抱っこ”と“はやてからあーんしてもらう”シーンがクローズアップされており、藤真拓哉氏ならではの愛らしい表情を見せている。
嫌がるヴィータであるが、なのはとの距離が縮まることを恐れているのかもしれない。厳しく接することで、緊張感を保ち、かつてA'sの後の調査任務で起きたなのはの「重傷事故」のような事を二度と起こさないと誓っているのかもしれない。不器用な人付き合いではあるが、仲間を思い遣る心は大きく成長したといってよい。
ViVid特別編の主役となったヴィータであるが、なのはを見守り続けているキャラクターとして相応しい役柄であった。藤真氏が描く八神家が違和感なく見れるのは、キャラクターの特徴を的確に捉えているからであり、なのはへの愛情を感じさせるものである。
【魔法少女リリカルなのはtype】の続刊が発行された際には、別キャラを主役にした特別編も企画されることであろう。その時には、ノーヴェやヴィヴィオに出会う前のアインハルトのエピソードを期待してみたり(笑)
【一言&重箱の隅つつき】
普通自動車免許を取得してなのは。自家用車を持っているのは、通勤だけではなくヴィヴィオとお出かけするのにも必要だと思ってのことであろう。
八神家の調理風景で、見事にリンゴを切っているアギト。シャマルの料理の腕は上達しているのだろうか(苦笑)。
八神家道場……師範代はシグナムであろう。古代ベルカ流の流派を名乗っているかもしれない。ViVid第20話に登場した抜刀術天瞳流のミカヤ・シェベルとどちらが上なのか気になるところである。シグナムとザフィーラに稽古をつけてもらっているミウラは、ヴィヴィオらにとって強敵となること必至である。
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