作 画 :8(放課後のモブキャラ達もしっかり描けてます)
ストーリー :10(部室のありがたさと憂の大切さを知った唯は一回り成長!?)
演 出 :10(唯の歌詞に憂は涙目であったことだろう)
軽 音 楽:10(部活動メイン回)
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感情の理解度で感動する度合いが違う一話であった。
キャラクターが何を考え、何を想い、どう行動しようとするのかを視聴者が容易に理解できる。
だから好きなキャラクターの一喜一憂が手に取るように分かるのである。
-唯に変化が!-
気楽にいられる部室。家事類の全てを賄っていた憂。唯にとって当たり前なことが、非日常になった時に改めて知ったことが、今話のテーマでもあった。
唯が軽音に取り組む姿勢だが、基本的には真面目なのだ。楽しく部活をしたいことから脇道にそれたりして、そのまま元に戻らずにいることがあるだけなのである。部室が再び使用できた時、紬のお茶よりもまずみんなで一曲弾くことを主張したのは唯である。この部室で軽音をすることがどれだけ貴重なことなのかを改めて知ったことであろう。
日常と違う出来事だけで一話のストーリーが仕上がるのが『けいおん!!』である。
歌詞作りでそれぞれのヒロインの個性を表してストーリーに和みをいれるのも楽しめる要素である。
唯……ごはんはおかず。ごはん大好きな律なら喜びそうなのですけどね。
紬……犯人はあなた! 一度やってみたかったこのシチュエーションを歌詞に。誰も発想しない事ですよね。
梓……「見つめて、見つめないでっ! もすぐあげるから」ドキドキシチュエーションを脳内妄想させる罠であった。
律……あくまで駄洒落にこだわる姿勢が立派です。場の雰囲気を和らげようと自分にしかできない事をするのが律なのである。
澪……アライグマとキリンを題材に。未だスランプ脱せずなのか。
細かな演出であるが、鏡の前で自然と髪をお手入れするのは女の子として当然の仕草であり、あえてそれを律に言わせることで、男性からみる女性の一面はこうなのであるということを再認識させている。
唯の歌詞を独創的と評価する憂。なにかひっかかる点があったのは、韻を踏んでいない点などに気づいたからであろう。歌詞の基本的なところは唯のままで、憂がうまく調整していたと思われる。
そしてまさかの憂風邪ダウン!
憂の部屋で亀のぬいぐるみを抱きしめる澪。可愛い物につい手を触れたくなる性格が表れている。
憂の部屋にある写真。幼児っ子の唯と憂の可愛さ爆裂てあるが、後ろにいる父親の顔を敢えて隠しているのは致し方ないか。憂が病気になった時、まずは親に連絡するべきであるだろうが、唯が頼ったのは軽音部の仲間達。親と連絡をとらずにいるのが当たり前であることを意味している。一体両親は何処へ?
憂の為におかゆを作ろうとする唯。ここからが、本話の最大の見所であった。頼ってきた甘さがなくなった時、唯はできる子になったのである。
『U&I』……これは憂と私の略なのであろうか?
~もしキミが帰って来たらとびっきりの笑顔で抱きつくよ~
憂の表情を隠したのは良い描写ですね。言わずとも、見せなくてもお察しして下さい。憂がどれだけ嬉しかったかを。唯に抱きつかれた憂はとびっきりの笑顔で応えたことであろう。
この曲が神曲にならんことを。カップリングにはボツになりかけた澪の曲で、オリコン上位確定だ!!
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