サイネリアの聖羅夢です。魔法少女リリカルなのは第4期が絶賛連載中!!
各話の考察・批評・解説コーナーです。
【扉絵・煽り文】鮮烈デビュー!! 魔法少女×魔法少女×魔法少女☆
【タイトル】Memory;12 ☆「試合開始!」
【登場人物】13名
☆青組チーム☆
高町ヴィヴィオ リオ・ウェズリー 高町なのは スバル・ナカジマ エリオ・モンディアル
ルーテシア・アルピーノ
★赤組チーム★
アインハルト・ストラトス コロナ・ティミル ノーヴェ・ナカジマ
フェイト・T・ハラオウン ティアナ・ランスター キャロ・ル・ルシエ
●観戦レフェリー●
メガーヌ・アルピーノ
【あらすじ】
青組・赤組に分かれての試合が開始される。序盤戦は同ポジション同士での一対一。スバルvsノーヴェ・ヴィヴィオvsアインハルト・リオvsコロナ・エリオvsフェイト・ルーテシアvsキャロ・なのはvsティアナの対決となる。均衡を保ちながらの試合運びをする両組。3度目の立ち合いとなるヴィヴィオとアインハルトは初の魔法対決となる。リオの攻撃魔法に押され気味のコロナであったが、完成したデバイス「ブランゼル」と共にゴーレムを創生しリオに立ち向かう。両組とも白熱した試合展開が繰り広げられていくのであった。《聖羅夢》
【解説】
これまではヴィヴィオとアインハルトの格闘魔法少女を主人公としたストーリー構成であったが、リオやコロナも魔法少女の資格を備えた逸材であり、歴代シリーズのキャラクター混合という豪華メンバーの中でも存在感を発揮している。
《壮絶! 魔法少女大変身!!》
魔法少女のお約束となる変身バンクシーン。総勢12名による変身シーンの内、StrikerS組は『魔法少女リリカルなのはStrikerS』#5での変身シーンを彷彿させる。エリオだけコマ割りが小さく着衣のままであるのも読者層を意識した配慮なのであろう。皆が成長した身体を晒す中、キャロは髪が伸びただけでStrikerS時代とほとんど変わりがない(悲)。
《スバルvsノーヴェ》
同じ戦闘スタイルの2人。「シューティングアーツ」vs「ストライクアーツ」の戦いでもある。ノーヴェはエネルギー弾「ガンシューター」による牽制射撃から接近して格闘戦を仕掛けたが、スバルの防御魔法「プロテクション」は、なのは直伝でヴィータによって鍛え上げられたものである。ノーヴェの跳び蹴りもノーダメージで防いでおり、その完成度の高さが伺える。
《ルーテシアvsキャロ》
召喚対決ではなくサポート対決となる2人。ルーテシアはベルカ式魔法。展開している射撃魔法は『魔法少女リリカルなのはA’s』#10で「闇の書の意志」が使用した「ブラッディダガー」と同性質であると思われる。キャロはミッドチルダ式魔法陣を展開しルーテシアを見据えている。ブースト系で補助にまわるのか、誘導制御型の射撃魔法「シューティング・レイ」でルーテシア対策をするのか、戦局による判断力が試される勝負でもある。
《エリオvsフェイト》
実戦経験の差でフェイトが圧倒的優位ではあるが、完成されたフェイトに対し、成長を続けるエリオの強さは未完である。ストラーダを駆使したエリオの高速戦術と高速移動のフェイトによるスピード対決が予想される。
《なのはvsティアナ》
共にセンターガードのポジションで対峙。同じ戦術で挑んでいる。なのはが周囲に形成した複数の環状魔法陣は発射の加速・増幅効果を付与するものである。ティアナも複数の魔力スフィアを形成しており、得意とする中距離誘導射撃魔法「クロスファイアシュート」の準備にはいっている。共に発射するまでに時間を要する魔法であるのだが、放つタイミングは数の均衡が崩れた瞬間に狙いを定めており、集中力と戦場全体を把握する状況判断の差が勝敗を分ける。また、なのはがティアナに教えた“足を止めて視野を広く。状況に合わせた正確な弾丸をセレクトして命中させる”能力の勝負でもある。
《リオvsコロナ》
リオは身体強化魔法を使用。炎と雷の魔法を格闘術だけでなく射撃として複数同時に放っている。扉絵に描かれた魔法陣はミッドチルダ式であり、近接系に特化したベルカ式とは違う魔法少女であることを示唆している。文系のコロナには格闘や魔法で突き出した才能はない……と思わせていたが「ゴーレム創成」の術者であった。コロナもれっきとした文系格闘魔法少女である。ヴィヴィオに褒めてもらったことがきっかけであり、人に笑顔をもたらす魔法であったことが嬉しかったのであろう。コロナの優しさと熱心な直向さが生んだ魔法の成果でもある。
《ヴィヴィオvsアインハルト》
両者ともスバルのように防御魔法でダメージを「0」にする戦い方はしておらず、攻撃主体のスタイルである。魔法戦に自信をみせるヴィヴィオの戦法は射砲撃と拘束を絡めた先手必勝型。“なのはの主砲名”でもある「ディバインバスター」を近接戦用に習得しており、『魔法少女リリカルなのはStrikerS』#1にてスバルが使用したものに近い。スバルが“一撃必倒!”なのに対し、ヴィヴィオは“一閃必中!”。必殺技ではなく命中度を上げた高速砲として使用している。アインハルトの戦闘スタイルは変わらず近接戦による格闘術。先手をとられるも素早い反応速度で躱しており、ヴィヴィオの性格と魔法の性質を分析している。アインハルトが中距離で構えた姿勢に戸惑いを感じるヴィヴィオであるが、#4でのノーヴェと同じくアインハルトの次の一手が読み切れないでいる。それでも自分の魔法を信じて戦う姿勢を崩していない。対するアインハルトはヴィヴィオの魔法を見た上で、魔法戦でも覇王流の戦いが負けないことを確信している。心理的にはアインハルトの方が優位に立っているといえよう。
《ダメージポイントによる考察》
アインハルトの打撃はブロックの上から300ダメージ与えているのに対し、ヴィヴィオの打撃は100ダメージしか与えていない。打撃力はアインハルトの方が上である。一方、ヴィヴィオの砲撃魔法は、掠っただけでアインハルトの打撃と同じ300ダメージを与えている。ヴィヴィオは打撃力よりも魔法力の方が上である。《聖羅夢》
【一言&重箱の隅つつき】
今話に登場しなかった人物が1人だけいる。悪戯っ子のセインである。約束していた朝食の仕度には、フェイト・ティアナ・キャロだけしか描かれていなかった。一体何処へ……。
ヴィヴィオとアインハルトの寝相であるが、寝返りを打って無意識に寄り添っている。2人が同時に目覚めた時、ヴィヴィオは笑顔、アインハルトは照れ顔になることだろう。
【ヴィヴィオとアインハルトとの親密度】
トップページはぐっすりおやすみ中の、ヴィヴィオ アインハルト リオら。
ヴィヴィオとアインハルトの位置関係に注目すると、寝返りを打ったであろうヴィヴィオは、アインハルトの方に寄り添っており、アインハルトは、右手にヴィヴィオの頭が触れているものの姿勢を変えずにいる。また、アインハルトの脚が、ヴィヴィオの髪の先を下敷きにしており、アインハルトもヴィヴィオの方に姿勢を傾けたことが分かる。
無意識状態であるが、2人はこの密接状態を不快に感じていないのである。
その頃……コロナとルーテシアは魔法の練習。なのは スバル エリオは朝練&ミーティング。フェイト ティアナ キャロは朝食の準備中であった。流石は大人組みといったところであろうか、ヴィヴィオやアインハルトらが子供であることを認識させられる。
DSAA公式試合……正式名称は不明であるが、“S”と“A”には、“ストライクアーツ”の意味が含まれているものと推測する。ストライクアーツの公式試合がライフポイント制の試合形式なのであろう。ノーヴェが推奨する試合方法であることとからも、ストライクアーツ流の方式をとったものと思われれる。
【総評】
再び格闘路線に戻った『ViVid』。各キャラクターの個性を発揮させた戦い方を展開させており、アニメさながらの動きを表現している。コマ割り、場面切替、見開きによるインパクト。全体の流れからキャラクターの全体像が見えてくる描き方がすばらしい。漫画家:藤真拓哉氏だからこそ『ViVid』の魅力を引き出していると云えよう。「ルーテシアvsキャロ」「エリオvsフェイト」の展開も気になるところであり、各シーンの配分量によって昂揚感も変わってくるというものである。さて、どんな展開にさせるのであろうか。次号も必読である。 《聖羅夢》
【最終ページ・煽り文】戦わなければ、勝ち残れない!
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