「今期（3月終了アニメ）を評価してみないかい？8」中編: サイネリア～私のひとりごと～

「今期（3月終了アニメ）を評価してみないかい？8」中編

2010年04月23日

『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』（管理人ピッコロ様）の企画に参加させて頂きました。

《各項目五段階評価》
■キディ・ガーランド■
ストーリー　３
序盤のパロディ＆ギャグ回が足かせとなってしまったのが勿体無い。
前作の作風が好きだったので、伏線が活かされる後半になってからが、ギミックを楽しめる内容であった。

キャラクター性　４
新ヒロインの起用で新鮮味のある世界に。キャラと共に声優も成長していった作品であった。

画　３
全話のアイキャッチを担当されたＤｒ．モロー氏のインパクトある画が印象的。

演出　５
新人から大御所まで、幅広い声優陣で盛り上がった。エンドカードにストーリーのオチをつけるなど、新たな試みが随所に見られる。全てが効果的とはいえず、逆効果となった演出もあるのだが、仕掛けて作品の魅力を上げようとした事は、大いに評価できる。

音楽　３
キャラクターソングで、作品の雰囲気そのままのイメージを作ることはできたのだが、アニメーションが手抜きであった事が悔まれる。

総合的な評価　４
待望のキディ・グレイドの続編であったが、期待が大きすぎた為にキディ・ガーランドとして楽しむまでに時間がかかってしまった。前作のヒロインと今作のヒロイン達との共演が、ラストでしか見られなかった。さらに超展開ともいうべき、ミ・ヌゥルーズの正体は全くの意味不明で、盛り上がりにの欠けるものであったことは残念であった。
余談であるが、続編のタイトルが決まる前、企画段階時に後藤監督と直接話をする機会があったのですが、ファンの方たちには長い目で見て欲しい事を仰っておりました。

総合点：２２点

■フレッシュプリキュア！■

ストーリー　　４
プリキュアシリーズにはなかったストーリー展開で、５０話の長編番組でも飽きさせない魅力があった。

キャラクター性　５
ヒロインだけでなく、取り巻く人々や敵対キャラまで魅力を引き出しており、声優陣とキャラとの相性も良かった。

画　４
全５０話でありながら、大きな崩れは見当たらない。戦闘時の格闘シーン以外にもダンスユニットの要素を取り入れたことで、キャラに一層の動きが加わった。

演出　５
敵幹部の1人がプリキュアに転生。親や友人にプリキュアであることを明かしての最終決戦など、斬新な展開であった。

音楽　４
エンディングアニメーションは３Ｄを使用した力作。

総合的な評価　５
幅広い世代を対象としたプリキュアシリーズであった。一方で恋愛要素を省き、ヒロインに恋したクラスメイトの撃沈ぶりが不幸ではあったものの、友情と家族の絆の大切さを見事に描いている。

総合点：２７点

■とある科学の超電磁砲■

ストーリー　　４
主人公である美琴をメインにしつつも、各ヒロイン、サブキャラクター達のシナリオを幅広く描き、共に歩んでいる姿を印象付けさせていた。「とある魔術の禁書目録」との時間軸や、イベントの繋がりで矛盾を生じさせる展開になりつつあったが、最終話の演出で見事に絡ませ、とあるシリーズの流れにそったストーリーであったことを示した作品であった。

キャラクター性　５
個性の強いヒロイン達の魅力が十分に発揮されている。

画　４
ほどほどの崩れはあったものの、全体を通しては良かった。

演出　５
各話タイトルが表示されるまでのストーリー展開とタイトルとが密接に絡み、物語に引き込まれていく。

音楽　５
ＯＰアニメーションで撃ち抜かれる強烈な刺激に興奮させられる。最終話は主題歌のオンパレードで、最高の盛り上がりであった。

総合的な評価　５
悩みを抱えて苦しみながらも、前に進んでいく友達を強く描いており、その中でエリートの美琴が学んでいったこと、１人では成し得ないことをみんなで立ち向かって解決していく人間ドラマは見ていて清々しい。アクション面で大暴れするのは美琴の専売特許なのだが、女の子らしさを強調させていたことも見逃せない。

総合点：２８点