その考察・批評・解説です。

タイトル:Memory;09☆「少しだけ、一緒に歩けたら」
【登場人物】
高町ヴィヴィオ
アインハルト・ストラトス
高町なのは
フェイト・T・ハラオウン
ノーヴェ・ナカジマ
コロナ・ティミル
リオ・ウェズリー
スバル・ナカジマ
ティアナ・ランスター
エリオ・モンディアル
キャロ・ル・ルシエ
フリードリヒ
ルーテシア・アルピーノ
メガーヌ・アルピーノ
ガリュー
【それぞれの再会】
ルーテシアとヴィヴィオ。2人の交友関係については「StrikerSサウンドステージⅩ」で知る事ができる。そしてヴィヴィオの同級生であるコロナとリオとも友人になったルーテシア。コロナとは
以前直に会ったことがあるようだ。ヴィヴィオとコロナは初等科1年生の頃からの親友であることから、過去にも異世界旅行でルーテシアの住む無人世界を訪れたことがあるのであろう。
リオがヴィヴィオとコロナと出会ったのが初等科3年生の終りごろであることから、ヴィヴィオ達との旅行も今回が初めてなのではないだろうか。ルーテシアとはモニター越しで知り合った仲ということになるのだが、かつてフェイトがビデオメールでなのはと連絡を取り合いながら、アリサとすずかと仲良くなっていった経緯と似ている。
ルーテシアとキャロ。すっかり打ち解けた仲? キャロに対していじめっ子モードになっているルーテシアであるが、身長がキャロを追い越したこともあり子供扱いをしてからかっている様子である。すっかり自信家になったルーテシアであるが、エリオとの関係が気になる(苦笑)。
【初めてのトレーニング】
ノーヴェやヴィヴィオを上回る強者として覇王の道を進むアインハルトであるが、本話では彼女が知らなかった自身の弱さを描いている。“覇王断空拳”のように剛拳の使い手であるのだが、それ故に知る事のなかった力の運用法。それは剛vs柔と評した第7話でのアインハルトvsヴィヴィオの戦いにも表れていたことであった。アインハルトはヴィヴィオが行なっている特訓から、強さの質の違いを知ることになるのだった。
【水遊びという名の水中特訓】
ヴィヴィオ達の前で水着姿をさらすことを恥じているアインハルトが可愛い♪
第7話にて、アインハルトの自室にあるトレーニング器具から筋力トレーニングに力をいれていることがわかる。同じ運動量であるのに、コロナ、リオ、ルーテシアよりも先にバテてしまったアインハルトは、体全体で力を出し、常に全力状態で動いていたのであろう。
マックス10の打撃力をそのまま10の状態でぶつけるのがアインハルトであるならば、ヴィヴィオは同じ10の打撃力でも5の状態でぶつけることができるのではないだろうか。
アインハルトが戦った対ノーヴェ戦や対ヴィヴィオ戦では、勝利をするものの、受けた打撃のダメージが時間差で効いたのは、筋肉のつくりが根本的に違っていたからである。
アインハルトの防御を無視した戦い方は明らかに短期決戦で決着をつけるものであった。対するヴィヴィオは持久戦向きの戦いということになる。
柔の力の使い方を学んだアインハルトは良い経験となったはずである。
【師匠 ノーヴェ】
ヴィヴィオとアインハルトの師範でもあるノーヴェ。StrikerS時代の設定とは雲泥の差であり、
2人を凌ぐ格闘技の実力者として大きな存在となっている。アインハルト自身が気づかない水斬りの失敗原因を的確にとらえ、丁寧な指導で見本をみせている。アインハルトが自身の独学では限界があることを知ったことで、ノーヴェに対する信頼度はさらに増すであろう。
【ヴィヴィオ大胆告白!】
遂にアインハルトへ想いを口にしたヴィヴィオ! これはかつてなのはがフェィトに言った“友達になりたいんだ”を彷彿するニヤニヤさ(笑)。2人で赤面しながらしどろもどろになる様はもう両想いなのでは? と疑うくらいのデレっぷりであるのだが、アインハルトの内心は、同じ道を進むこと出来ないと決別の答えを出しているため、ヴィヴィオの初恋(!?)は実らないのではと心配である。アインハルトから拳を合わせてくれた事に感激しているはずのヴィヴィオとまだ2人の間に壁を作っているアインハルトとの両者の心情が対照的である。
【大人組みトレーニングはなのは流!?】
執務官組がダウン寸前のトレーニング! 第8話にて本格的な戦闘訓練が久しぶりであることを明かしていたティアナ。フェイトもなのは家通いが続いていたことから、オフィスワース続きもあって共に運動不足だったのでは? 息切れしているキャロとエリオであるが、自然保護隊での訓練メニューとは比較にならないほどのトレーニングなのであろう。戦技教導官のなのはと特別救助隊スバルの2人のみが平然としており、なのはの実力が今だ現役であることを物語っている。
【愛おしのクリス】
特技が相手動きにあわせた動作をすることでないかという高性能デバイス(笑)。
まずはフリードリヒと“ピッ”“ピッ”のあいさつ。お互い通じるものがあるのですね。
次はアインハルトの物真似! アインハルトに懐こうとしております(笑)。これはヴィヴィオの気持ちが伝わっている証拠ですね。
ノーヴェにはジェスチャーを使っての意思表示。言葉が喋れない分、頑張っている姿が健気である。
【総評】
総勢13人+二匹+ぬいぐるみの大人数が登場するのであるが、どのキャラクターも特徴を描き分けている。背景キャラが全くないままコマ割りを見事に使っていることで、動きのあるストーリーに仕上げている。アインハルトに視点を置きつつも、他のヒロイン共々の見所をしっかりとつくってある。
【一言&重箱の隅つつき】
アインハルトの強さを示す一つが、ガリューと出会った時の動作である。
屈強の戦士をイメージさせるガリューの姿を見て、瞬時にファイティングポーズをとったのである。これは条件反射的に戦う姿勢を体で覚えているからである。びっくりして逃げ腰にならないのは流石であった。

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