アニメ評価「今期（12月終了アニメ）を評価してみないかい？7」後編: サイネリア～私のひとりごと～

アニメ評価「今期（12月終了アニメ）を評価してみないかい？7」後編

2010年01月21日

『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』（管理人ピッコロ様）の企画に参加させて頂きました。後編は＜うみねこのなく頃に＞＜けんぷファー＞＜乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪＞＜11eyes＞について。

《各項目五段階評価》

＜うみねこのなく頃に＞
ストーリー　２
六軒島でのストーリー、戦人とベアトリーチェとの推理対決、ラムダデルタとベルンカステルの対談といった多重構造のストーリーで、初見の視聴者には分かりづらい。原作の内容あっての謎解きなのであるが、アニメ用に端的編集された為にストーリーの深みまで楽しめなかった。

キャラクター性　２
各キャラクターの視点によるサイドストーリーを盛り込むことで、それぞれの魅力を描いていた。ただし、ストーリーが進むにつれて登場する魔女側の登場人物が増えすぎて、キャラクター相関図で把握しないと分かりづらい。

画　３
大人組、子供組、魔女組共に原作画よりも美男美女度がアップ。

演出　３
魔法描写と密室殺人、殺人トリック、真犯人の犯人像が見えずヒントになる描写が少なすぎた。

音楽　２
チェス盤上での対決をイメージしたＥＤであった。ミステリアスな余韻は漂うものの好感はもてず。

総合的な評価　１
原作でも解決していない事件の出題編ともいえ、作品の見所がはっきりしなかった。
主役であるはずの戦人に主人公らしさがあまり見られなかった為、死に逝く定めのサブキャラクター達のストーリーでもあった。

総合計：１３

＜けんぷファー＞
ストーリー　２
美少女バトルアクションよりも学園ラブコメの路線であった。
主人公ナツルを奪い合う美女達の戦い……そしてハーレムエンドでの締め括りは問題先送りの国会のよう（笑）。

キャラクター性　５
豪華声優陣！　マスコットキャラクターのぬいぐるみが際立っており、ストーリーを楽しむというよりもおしゃべりだけで楽しめる作品であった。

画　３
雫会長のヒロイン度が急成長。ナツルとの初めてをエロチックに描いておりました。

演出　４
ハラキリトラ最高！　し○かちゃんのイメージで見てはいけないと分かっていても自然と脳内妄想してしまう恐ろしさ。声優繋がりのネタもしっかりと盛り込み、声優に助けられていた作品でもあった。

音楽　４
ＯＰ＆ＥＤ共によく動いておりました。特にＥＤの振り付けは視聴者サービス？　

総合的な評価　３
第１１話の超展開で全てが吹っ飛んだ印象を受ける。ナツルを奪いあう美少女達の戦いでもありました。

総合計：２１

＜乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪＞
ストーリー　５
王道ではあるが、裕人と春香の純愛物語でテーマが一貫しており、納得のいく内容であった。

キャラクター性　４
シリーズ２期ともあって安定していた。メイド隊も大活躍。由香里とルコは傍若無人なところしか印象がない（笑）。

画　２
美女揃いのヒロインの中で裕人の作画は粗雑であった。

演出　４
やらせとも言うべき次回予告の台詞とタイトル。
各話の寸止め描写にやきもきさせられるものの、春香からキスをする辺り成長がみられる。

音楽　３
作中で春香とみらんとのデュエットがあるかもと期待していたのだが……。ヒロイン達によるＥＤはノリが良く本編の余韻に浸れる曲であった。

総合的な評価　４
一般人であるはずの裕人であるが、人を魅きつけていく優しさと偏見のない見方で誰にでも接するところは変わらず。執事や声優と能力を発揮しており今期一番の成長ぶりであったが、恋愛についてはまだまだ奥手。そんな裕人だからこそ、春香の方が大胆になっていくのであるがこれも母譲りなのであろう（笑）。アキバ系恋愛物語で理想の夢物語なだけに羨ましがる人たちが多くいることであろう。

総合計：２２

＜11eyes＞
ストーリー　１
バッドエンドを覆すハッピーエンドであったが、後味のわるい構成であった。

キャラクター性　２
ゆかのヤンデレ度が増していく様が恐い。唯一安心できるヒロインキャラは香央里だけであった。

画　２
アクションシーンもこれといった盛り上がりはなし。

演出　２
世界の構造、物語の起因となる過去と現在の設定説明が不十分であった。

音楽　１
魅力を感じることはなかった。

総合的な評価　１
原作不知は世界観に馴染めないまま終ってしまった。

総合計：９