うみねこのなく頃に　第２４話～戦人の出生と明日夢の謎～: サイネリア～私のひとりごと～

うみねこのなく頃に　第２４話～戦人の出生と明日夢の謎～

2009年12月16日

タイトルの「adjourn（アジャーン）」とは、チェス用語で対局を中断するという意味である。

急ぎ足で儀式を実行していきましたが、事実と真実は違うことが明白である。よって、殺害シーンも魔法描写として描かれているだけであって、真実は隠されたままなのである。六軒島での戦人の状況は、推理対決をしている戦人とベアトの状況と同じともいえる。現場検証ができず、情報は電話でのやりとりのみである。自ら確かめようがない中で、与えられた情報を信じたまま解決しようとしても、魔法の存在を否定することはできないのである。
戦人に悪魔や魔法の存在を認めさせようとする為に仕組まれているような気もするのだが……。

戦人が話していた相手が本物であるとは限らない。
話していた事が本当であるとは限らない。
本当に殺されているとは限らない。
真里亜がずっと戦人のそばにいたのは、偶然ではなくて監視の役だったかもしれないのだ。

今話になって戦人の出生について謎が出てきたわけだが、親族も知らぬであろう戦人と明日夢の関係をなぜベアトリーチェは知っていたのか？　六年前に何が起きたのか？　人が死ぬことになった原因の一つとは？　
六年前に留弗夫と霧江の再婚話はあったのだが、その年は明日夢が死んだ年でもある。
明日夢の死因は何だっのか？　明日夢とはどんな人物であったのかが全く描写されてない為、ベアトリーチェ同様謎の人物である。六年前の親族会議で六軒島に来ていたのは明日夢？　それとも霧江？　その時の六軒島で戦人がした事が人の死につながる原因となったはずである。ベアトリーチェと明日夢に何らかの繋がりがあったとしたら？　そして不本意な死であったとするならば、右代官家に復讐をする第三者の存在もあるのではないだろうか。

戦人に思い出して欲しかったベアトだが、それは真実を見出して欲しいというメッセージでもあるように思える。
タイトルの意味どおり、推理対決は中断してしまったのであるが、終わりのない結末のまま完結するとは思えないが、ハッピーエンドになるとも思えない。