キディ・ガーランド解説の部屋＃２

タイトル：＃２　甘い、罠
【主な登場人物】
アスクール
ク・フィーユ
ミ・ヌゥルーズ
トゥイードゥルディ
トゥイードゥルダム
アリサ
ベル

【解説】
本編の重要アイテムとなった「かぼちゃプリン」は『キディ・ガーランドぴゅあ』第5話「かぼちゃ・ＤＥ・ぷりん」で登場した『特製パンプキンプディング』であった。『銀河系スィーツ（笑）ネットワーク』秘密の三ツ星判定人であるエイオウのお墨付きとなった代物である。

第一話でＧＴＯの警備システムの脆さを露呈したのだが、早速第二話で補強。
最も、トゥイードゥルディがいれば難なく犯人達を捕獲し施設が破壊されることはなかったであろうが（笑）。
アスクール＆ク・フィーユらの女子寮での生活も描いており、２人の相部屋での生活感や、女子寮大浴場などコミック版では描かれていない日常をストーリーに盛り込んでいる。

成り行きでトゥイードゥルディの警備システムにアスクール＆ク・フィーユが挑戦することとなったのだが、タイトルからも想像がつく通りの展開……と思いきや隠し要素がふんだんに仕込まれており、「やらないか」「機動戦士ガンダム」「北斗の拳」「ラピュタ」ネタでギャク満載のネタアニメとなるのであった。アスクール役に銀河万丈。ク・フィーユ役に内海賢ニを一部起用する豪華キャストであったことからも、この演出の為だけに出演したのであろう。
コミックでお馴染みとなったク・フィーユの黒ぱんつがアニメで初披露。
アスクールの能天気おバカキャラとは対照的に頭脳明晰・真面目キャラのク・フィーユがいるお蔭で、ギャグありシリアスありのストーリー展開となったのである。
ドタバタ劇の末、報われることのなかったアスクール＆ク・フィーユ……ＥＳメンバーであるトゥイードゥルディにはまだまだ敵わない２人であった。

アイキャッチイラストは第１回と同じ「Dr.モロー」氏。
今回のＥＤはク・フィーユが担当。ＥＤ、次回予告でもストーリーの続編を描いており、ＥＤ後の提供テロップで最後のオチを描く細かな演出が楽しめる。皆様、くれぐれもお見逃しなく（笑）。
余談であるが、挿入歌「カボチャプリンのうた」は、ミ・ヌゥルーズ役の白石稔が作詞・作曲をしている力作であった（笑）。

【総評】
ギャグを通り越した声優のキャラネタ技には賛否両論がでるであろうが、作品のスタイルがギャクコメディ化してしまう傾向に不安を抱く。しかし見逃してはいけないのが、２人で一人前という認識をアスクールとク・フィーユがしており、助け合いながら試練を乗り越えていく過程を描いていたことである。ＥＳメンバーになる為に必要なのは、互いのパートナーとの信頼関係である。今話で２人の絆はより深まったことは、ク・フィーユが自分を犠牲にしてアスクールを守ろうとしたことからも察しがつく。
見事アスクールとク・フィーユを撃退したことにより、トゥイードゥルディは今回の警備システムを本格実用化していくのであろう。ラストシーンでのトゥイードゥルディの鼻歌をラピュタで締める演出はアドリブ？　それとも台本通り？　次回予告後までストーリーが楽しめる演出は嬉しいサービスであった。

参考までに「キディ・グレイド」の解説部屋はこちら
http://www5b.biglobe.ne.jp/~saineria/kiddygrade.htm

劇場版「キディ・グレイド」Blu-ray EDITION
角川エンタテインメント
2009-12-25


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