戦場のヴァルキュリア 第２４章

【タイトル】「決意」
作　　画　　：6（作風一変、アリシア無双）
ストーリー　：6（この人員削除は酷い）
演　　出　　：10（明かされる事実と共に急展開）
燃　　え　　：10（想いと共に燃え尽きたセルベリア）
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【批評・感想】
セルベリアに尽きる一話であった。
帰る場所と守りたい者の為に戦うセルベリアがアリシアを圧倒することは当然の事であった。
施設てせの記憶が蘇り、２人が憎しみ会う敵同士でないことを演出するものの、アリシアの髪がヴァルキュリア人と違っていたのがヴァルキュリア人との混血児だったのか？　検査結果で優秀なヴァルキュリア人の素質がなかったはずのアリシアが今になってなぜ覚醒したのか？等々、過去の伏線が曖昧だった為に『ヴァルキュリア人戦記』となった『戦場のヴァルキュリア』には残念なところがある。

アリシアがセルベリアに勝ったのは主人公補正もあるのだろうが、守りたい人がたった一人だけであったセルベリアに対し、アリシアが守りたいのはウゥルキンだけではない第七小隊全ての人達であったからであろう。想う人の数が多い分だけ発揮した力に差が出たのだと推測する。
ヴァルキュリア人の青い光の力の源が何だったのか？　力を解放し己の身と共に爆発したセルベリアであるが、道連れにしたのがダモン将軍だったことは感謝の極み。ダモン将軍を全く助けようとせずセルベリアの身を案じていたアリシアの態度も当然の事（苦笑）。
帝国のギルランダイオ要塞にどれだけの人員を配備していたのかだが、あの爆発で要塞も壊滅した？　ガリア正規軍がほぼ全滅したものの、マクシミリアン率いる帝国軍の兵力も残り僅かな筈である。
セルベリアを慕っていたカール君もここでリタイヤとは……。思惑が外れ続きのマクシミリアンにいつもの冷静さはなく冷徹なままに自身の事だけしか視野にないといった感じ。
コーデリア姫がヴァルキュリア人でなはなくダルクス人であったという新事実。歴史の中に真実を隠し続けてきたランドグリーズ家。ダルクスの災厄でヴァルキュリア人とダルクス人に何があったのかますます気になるところである。それにしてもそんなあっさりと国家転覆ともなる新事実をマクシミリアンに教えていいものなのか（笑）。もう一人の悪役宰相ボルグはこの事実を知っていた模様。連邦にガリアを売った後でコーデリアが偽りの姫でダルクス人であることを理由に国家の権力を握る材料にもなりますからね。

これでマクシミリアンの野望を止められるのは第七小隊だけ。ウェルキン達が危機に陥ったときにアリシアが登場するパターンか？　イェーガーも最後はマクシミリアンを見限ってアリシアに付きそうな予感……。

戦場のヴァルキュリア 4 [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2009-11-04

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