うみねこのなく頃に 第4話

～第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ～

絵羽と秀吉の密室トリックを解き明かす間もなく、次々と殺人が行なわれていく。
消去法で残った者の中に犯人がいると推理するならば真里亜ということになるが、それはダメダメな推理である。　

抗おうとした嘉音……自ら“家具”であることの存在理由を捨てて、ベアトリーチェの企てを阻止しようとした。紗音が殺された事により、反逆の狼煙を上げたことになるのだが、紗音との間にどんな絆があったのかは不明。紗音が対峙していた者こそが、ベアトリーチェとなる者だった筈である。

“第三の晩に……”という碑文は、魔女の存在を知らしめす事が目的ではないのだろうか？
ベアトリーチェが存在することを意識させていたのは真里亜だったのだが……。

そして朱志香が語る孤児院の存在が気になる。もしも、顔を潰された死体が替え玉ならば、その人員は孤児院から選出が可能なのでは？　そして予め死体が用意されていたとしたら？

嘉音の生死は、朱志香の様子からみて助からなかったものと思われるが、実際に息を引き取った姿を戦人達は見ていないのでは。
金蔵の部屋に置かれたベアトリーチェからの手紙であるが、死んだ筈の人間が生きているのであれば、戦人達が金蔵の部屋に入る前から部屋の中に身を隠していることも可能なのでは？　それぞれの事象に別々の共犯者がいるのであれば、姿の見えない何者かの犯行に仕立て上げることもできるのではないだろうか。

南條　源次　熊沢の死体が碑文の第六から第八の死体をなぞっており、遂に魔女が蘇ることを示唆している。そして、誰も生き残れない結末が待っているはずである。
戦人の魔女に対する疑心はあるものの、解決の糸口すら掴んでいない。
サブタイトルの“blunder”は“大失敗”という意味がある。今話で失敗したことが何だったのか？　予測外の行動に出た嘉音によって、計画が狂っているのか？　戦人達が、本話終了時点で、碑文の謎解きに失敗しており、全員が生き残れない結末が確定したことを意味しているように思える。

各人物の生い立ちと人間関係が把握できないままということもあり、予測でしか推理ではない。これからその推理もできなくなる展開になっていくのであろうが、エピソードⅠの最後に笑っているのは真里亜なのかも。