サイネリアの聖羅夢です。魔法少女リリカルなのは第4期がついに始動!
その考察・批評・解説です。
【扉絵・煽り文】リリカルマジカル がんばります!
【タイトル】Memory;01 ☆「セイクリッド・ハート」
【登場人物】
高町ヴィヴィオ 高町なのは フェイト・T・ハラオウン
コロナ・ティミル リオ・ウェズリー ギンガ・ナカジマ
ノーヴェ・ナカジマ チンク・ナカジマ ディエチ・ナカジマ ウェンディ・ナカジマ
【あらすじ】
機動六課が解散した新暦76年4月28日から4年の月日が過ぎ、高町なのはの娘となったヴィヴィオは晴れてStヒルデ魔法学院の初等科4年生となる。学院仲間のコロナとリオと共に始業式を終え、帰宅したヴィヴィオを待っていたのはヴィヴィオの後見人でもあり、なのはの大親友でもあるフェイトであった。2人のママから進級祝いを兼ねて贈られたのは、ヴィヴィオ専用のデバイス。愛称『クリス』、正式名称『セイクリッド・ハート』で登録したヴィヴィオは早速セットアップを試みる。その姿は成長した少女であり、かつて聖王として覚醒した姿であった。成功した魔法に歓喜するヴィヴィオとは裏腹に事情を知らされていないフェイトは驚愕のあまり腰を抜かす……。その頃、陸士108隊隊舎のギンガよりナカジマ四姉妹に連続傷害事件の知らせがはいる。『覇王』イングヴァルトと名乗る容疑者。その名は古代ベルカ聖王戦争時代の王の名であった。《聖羅夢》
【解説】
《ストーリー構成》
ヴィヴィオが初等科4年生となる日からのストーリーであり、前シリーズの流れを踏まえて、自身の生い立ちから現在に至るまでの心情をダイジェストにまとめている。キャラクター達の顔見せも兼ねており、年月と共に成長したなのはシリーズの登場人物達を描いていることで、雰囲気は違えど外伝やスピンオフ作品といった類ではなく、シリーズの正統な続編であることを裏付けている。また、作品タイトルである『ViVid』の意味は「鮮やかな」「生き生きとした」であり、ヴィヴィオの名前ともかけあわせていることから高町ヴィヴィオの鮮烈な物語を描いた作品となることであろう。
《成長したキャラクター達》
高町なのはのママっぷりが披露されている。エプロン姿でヴィヴィオの朝食を作る姿は若奥様そのものであった。フェイトのエプロン姿も様になっており、なのはと共に料理を作るシーンは一家団欒の和みであった。『StrikerS』では私服姿の登場に恵まれなかったのだが、『ViVid』では親子の日常を描いたシーンがメインとなっている。
エリオとキャロは後ろ姿のみであったが、エリオはまた背が伸びており、少年から青年へと成長している様が伺える。総出演のナンバーズ達であるが、チンクはギンガのいる陸士108隊に入隊している模様。チンクとギンガの食事シーンであるが、盛り付けられた量の差が歴然としており、ギンガがスバルに負けず劣らずの食事量であることを思い知らされる。ギンガの大食漢設定は、『魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS』Episode-11でしか描かれていなかったのだが、シリーズにおける細かなキャラクター設定を活かした描写は、ファンの期待を裏切らない作品作りの表れでもある。
《新たな魔法少女物語》
そしてヴィヴィオの成長の証でもあるのが大人姿の変身魔法である。なのはシリーズの変身魔法と云えば、バリアジャケットを身に纏った戦闘服姿への変身であった。新たな世代の主人公であるヴィヴィオは、なのはシリーズにおける新魔法少女となったのである。
デバイス名称の登録を『セイクリッド・ハート』にしたことに赤面するなのは。『レイジングハート』のような信頼し合えるパートナーになりたいと思う気持ちが込められていることを察したのであろう。セイクリッドとは「神聖な」を意味することから、「神聖なる心」と解せる。聖王たるヴィヴィオに相応しい名称であった。
ヴィヴィオの術式はベルカ主体のミッド混合ハイブリッド。本来の魔力資質は古代ベルカ式でありながら、なのはやフェイトの影響を受けたミッドチルダ式の魔法も習得していることになる。ベルカとミッドをハイブリッドした新たな魔法の使い手とも云える。ヴィヴィオの変身シーンであるが、バリアジャケットの装着の際に脱衣モードになるのはお約束(笑)。変身した身体は成人体格の少女の姿であり、かつてJS事件で聖王として覚醒した際と同じデザインのバリアジャケットであった。髪型がサイドポニーに変化したことから、ヴィヴィオが憧れと愛しさ、そして強さの象徴であるなのはの影響を受けていることを物語っている。
ヴィヴィオが幼女から少女へと変身したことは、魔法少女界にとっても大きな意義がある。『セーラームーンシリーズ』『プリキュアシリーズ』が変身ヒロインの定番となり、コスチュームと髪型の変化がお約束となっている中で、『魔法のプリンス ミンキーモモ』時代の魔法少女設定がようやく復活したのだ。魔法少女の称号は、なのはからヴィヴィオへと受け継がれていくことになるであろう。そして、今回のライバルは……『覇王』!? 聖王戦争時代の王の名を名乗る謎の人物だが、聖王vs覇王対決になるのは必至! なのはが学んできたことをヴィヴィオも学んでいって欲しい……ガチンコ真剣勝負をして友情を深めていくことを期待する訳ではないのだが、そうなるよう期待してしまうのがなのはファンの性というものである。
《第4期シリーズの位置付け》
『魔法戦記リリカルなのはForce』と共に発表された第4期シリーズであるのだが、時系列的にみると『魔法少女リリカルなのはViVid』の2年後を描いたのが『魔法戦記リリカルなのはForce』であり、『ViVid』は毛色の違うサイドストーリーに位置付けられる。《聖羅夢》
【一言&重箱の隅つつき】
永遠の若さを保つ母といえば、Key作品における古河早苗(CLANNAD)と水瀬秋子(Kanon)が代表されるが、高町家の母も負けていない。高町なのはの母である高町桃子(47歳)。喫茶「翠屋」の1コマに高町士郎・高町美由希と共に登場しておるが、その美貌は永遠であり、なのはママの将来も今と変わらぬ美貌を保ちつづけることが約束された証でもある。なのはの姉である美由希は未だに独身なのであろうか? 兄の恭也はすずかの姉である月村忍と結婚していそうである。このようになのはシリーズの視聴者ならば、セリフはなくても1コマシーンでキャラクター達の近況が想像できるというものである。
ヴィヴィオのパンチラショットが数箇所も。これも読者サービスの一環か(苦笑)。《聖羅夢》
【最終ページ・煽り文】覇王……爆現!?

にほんブログ村
この記事へのコメント
黒蛇
歳を取らない状態に入ったと見るのが自然かと思います。
もちろんフェイトやはやて他の女性キャラも…
聖羅夢
コメントありがとうございます。
永遠の〇〇歳ですね!