作 画 :10(祐巳と瞳子のまっすぐな想いが表情に溢れでる)
ストーリー :9(くもりガラスの向こうから窓を開けた瞳子)
演 出 :9(瞳子の伏線がようやく解決)
百合度 :10(姉妹の絆で結ばれた祐巳と瞳子)
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【批評・感想】
祐巳と瞳子とがようやく結ばれる2人の心温まる物語であった。
祐巳に隠してきた想いを明かした瞳子と祥子からもらった想いを今度は瞳子へ伝えていこうとする祐巳。未来へと紡いでいくストーリーで4thシーズンを終えたのであるが、黄薔薇・白薔薇組のストーリーが尺足らずで次回予告ですまされたり、アニメ化されなかったエピソードの数々があったにしても、祐巳と瞳子を祝福して欲しいものである。
第1話でのOP語り再び最終回に。瞳子の行動は乙女のたしなみから逸脱していることになるのだが……自分の殻を破った瞳子は、何事にも囚われない自分の本心のままに行動していた。前話を補う薔薇の館でのやりとりで、祥子が動いたのと瞳子がやってきたのが偶然であったこと。瞳子がカードの場所を見つけにきたのではないことが判明。瞳子からの妹逆指名に一同が驚愕する中、乃梨子だけが笑顔であるのが印象的。瞳子のこの行動をずっと待ち望んでいたのは乃梨子であったのだから。
デートの最中、瞳子は第6話で家出した理由を明かすのだが、祐巳の反応を見て自身の生い立ちを知らない事を確信していた。
旅の目的地で待っていた瞳子の心に触れた祐巳……「CLANNAD~AFTER STORY~」第18回「大地の果て」を彷彿する心の触れ合いでした。
エンディングの歌詞とイラストに描かれた祐巳と瞳子から、2人の関係は予想されていたことであるのだが、作詞にこめられた瞳子を想う祐巳のメッセージがようやく叶ったことで、より感慨深く曲を聴くことができる。
瞳子の姉としてなすべき事を決意しており、大きく成長した祐巳であるが、祥子に対してはこれまで通り妹として甘える所は甘え、弱音を吐き出していくことであろう。
祐巳と瞳子の成長を描きながら、祐巳と祥子の物語から祐巳と瞳子の物語へと続編を予感させるのは、エンディング後のカットコメントが「ごきげんよう。」であったから。
タイトルに話数表示がないのも、あくまで本話は4thシーズンの13話目ではあるけれど、シリーズの最終話ではないことを意味していると思われる。
ともあれ、スタッフ、キャストの皆様お疲れさまでした。
このブログを読んで下さった方々も、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。作品の総評は別のコーナーでまとめる予定です。それでは皆様、ごきげんよう。
くもりガラスの向こう TVアニメーション「マリア様がみてる」EDテーマ
Frontier Works Inc.(PLC)(M)
2009-02-25
引田香織
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この記事へのコメント
kazu
今話高評価ですね。
とりあえず最終回でしたが必ず続編は何らかのかたちであるでしょう。早く姉妹になった二人が見たいですw
聖羅夢
2人の幸せな顔を見れて良かったです。
HINAKA
聖羅夢様
色々と、気になる部分はありますが、他にどうする?と言われて、返事が出来るものでは無し……。
飛ばされた様々なエピソードや、削除されたサブ・ストーリーで是非、新シリーズを作っていただきたいモノです。
出来れば、今期のスタッフで……。
トラック・バックを、ありがとうございました。
こちらからも、TBさせていただきますので、宜しくお願い致します。
それでは、また。
聖羅夢
次期の期待が膨らむばかりですが、是非とも再びアニメ化して欲しいものですね。
HINAKA様の解説を楽しみにしております。